MUJI passport

「無印良品」でのお買い物をサポートするスマートフォン・アプリケーション「MUJI passport」の企画・制作・総合ディレクションを行いました。「MUJI passport」という名称は、世界24カ国に展開している無印良品へのゲートウェイの意味合いで名付けました。

「MUJI passport」を通じて、お買い物やチェックインなどで「MUJIマイル」を貯めることができます。貯まったマイルに応じて、お買い物で使える「MUJIショッピングポイント」などがプレゼントされます。また、お誕生日クーポンや優待価格でお買い物できるクーポンも配信されます。

■「MUJIマイル」〜ブランドとの関係性を可視化
「MUJI passport」では商品購入だけでなく、店舗へのチェックインや商品レビューの投稿など、ブランドへの関わり合いが「MUJIマイル」としてポイント化されるので、「お客様とブランドの関係性を可視化する」ことができます。これによりスマートフォンを通じて、ブランドへの関わりが深いお客様へ、より良いサービスの提供を行うことができます。

■プッシュ通知の可能性
特にLINEなどスマートフォンでのプッシュ通知の開封率が40%(!)という話なので、ユーザー数が増えれば「MUJI passport」のプッシュ配信機能を通じて情報配信、集客ツールになります。本アプリは、ローンチして一ヶ月で約40万ダウンロード(!)で、コンスタントにユーザーが増え続けているので、近い将来、強力な集客メディアとして機能すると思われます。

■ありそうでなかった(ほぼ)リアルタイム個店在庫検索
また、位置情報に基づいて、欲しい商品の在庫のある店舗をピンポイントで見つけることのできる「ショッピング・ガイド機能」も新しい試みです。わざわざお店に行ったのに商品が品切れでがっかり、ということがなくなるだけでなく、店頭で「このシャツの青のSサイズが欲しいけど見当たらない」ときに、自分で手早く在庫確認できたり、近くの店舗に在庫があるから行っちゃおう、という使い方ができます。
(お客様にメリットがあるだけでなく、店舗側としても欠品の機会をロス減らしたり、店頭での在庫確認オペレーションの軽減の意味合いもあります)

■デジタルを実体に
アプリの流入チャネルとして店頭を最大限活用。「MUJI passport」のコンセプトにあわせて、パスポートカウンターを全国主要20店舗に設置、デジタル上の施策を見える化することで、現在進行形で多くのユーザーの方に参加いただく可能性が広がりました。

■ネクストステップ
次の段階では「MUJIマイル」と「ショッピング・ガイド」との連携強化や、「MUJIマイル」の購買・行動履歴に基づいたサービスの可能性も模索していきたいと思います。現時点で、「MUJI passport」ユーザーの購入単価は利用していないお客様の1.5倍以上ということなのでかなりの売上げ効果があがっていますが、究極的には「MUJI passport」と店頭が「まるで高速道路に乗ったかのように」スムーズに店舗来店、購入までつながるように、バージョンアップしていきたいと思います。

最後に、無印良品さんのお仕事をこれまで様々させていただきましたが、ブランディングと商売(集客/拡販)を両立するという点で、まさにやりたかったものになりました。こうしたチャンスを与えていただいた良品計画の方々に感謝するとともに、昨年度から根気づよく制作にご協力いただいたスタッフの皆様、まだまだ未完成ながらダウンロードしていただいたユーザーの方々に感謝いたします。弊社3年目の集大成!ありがとうございました!

※MUJI passportはこちらからダウンロードいただくことができます。
App Store
Google Play Store
※無印良品のMUJI passportページはこちら

【スタッフクレジット】
■企画・制作・総合ディレクション
株式会社ユニット・ワン
・クリエイティブディレクター:勝部健太郎
・プロデューサー:大村和顕
・ディレクター:高瀬一紀
・システムエンジニア:嶋津大輝
■テクニカルディレクション
株式会社リヴァンプ
・テクニカルディレクター:濱野幸介
・サーバーサイドエンジニア:布川利明、安藤敏彦
・サーバーサイドアーキテクト:坪田耕一
■UI/UX開発
・アートディレクター + UI + UX デザイン:スズキスムース
・アプリケーションテクニカルディレクター + プログラミング:岡村浩志
■デザインアドバイザー
GROOVISIONS
■アンドロイド実装開発
株式会社ランチェスター
・アプリケーションディレクター:佐藤伸彦・瀬尾智昭
■iOS実装開発
アルテ株式会社